今年も倉敷市酒津のカフェこてん…
新潟旅行2017 ⑰ 新潟県立植物園①
新潟旅行も最終目的地に着きました。
新潟県新潟市にある「新潟県立植物園」です。この場所も訪ねてみたいと思っていた場所のひとつでした。
ここにはADAが制作したネイチャーアクアリウムが展示されています。
新潟県立植物園の水生植物展示室はゆったりと水槽を鑑賞できる落ち着いたスペースになっています。
左側の水槽が日本産水草を使用したレイアウト、右側が東南アジア産水草レイアウトです。
天野尚さんとネイチャーアクアリウムが展示パネルで紹介されていますね。
さすがアクアリウム県の新潟ですね😊🐟
こちらは2003年制作の日本産水草レイアウトです。
大型のパノラマ水槽に日本に自生するキクモ、スブタ、セキショウ、エビモ、ミズユキノシタ、カンガレイ、マツバイなどの水草がたっぷりと植栽されています。
魚もメダカやタナゴ、ムギツク、ヤマトヌマエビといった日本産の生き物が飼育されています。
構図素材には大型の流木と万天石(まんてんせき)が使われています。
流れるような流木の配置と、足元をひきしめる万天石の配置は天野さんらしい非常に美しいデザインです。
このレイアウトは制作から約14年もの年月が経過しています。流木と石に活着した水生苔のウィローモスが侘び寂びを感じさせ、観ていてとても落ち着きます。このレイアウトは現存する天野さんの作品の中では2番目に古いものになります。(2017年10月時点)
2003年当時ADAのアクア・ジャーナル誌でこの水槽の制作レポートワクワクしながら読んでいました。そして14数年後の現在、この水槽と対面することができました。ADAと新潟県立植物園の管理には本当に頭が下がります。
魚たちもゆったり気持ちよさそうに泳いでいます。
日本産レイアウトのせいか、本当に春の小川をのぞいているような気持ちになってきます。
天野さんは膨大な数のレイアウトを制作されてきましたが、この水槽はゆったりと牧歌的で美しく、原初のネイチャーアクアリウムにとても近い気がします。オールドファンにとってはホッと落ち着ける水景なのではないでしょうか。
次回は東南アジア産水草レイアウトをご紹介します。